国民皆保険制度の維持を代表質問で訴える

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4月16日の参議院本会議で、国民健康保険法等改正法案について、代表質問をおこないました。

正直もうしまして、国民健康保険法に関する知識は今を去ること20年近く昔に経済企画庁で医療費や診療報酬を担当していた時以来、勉強していませんのでかなりあやふやで、私の守備範囲を越えるのですが、国対からのご指名でもありましたので喜んでお引き受けしました。

質問の全文原稿は以下の通りです。

 医療保険制度の安定的運営を図るための国民健康保険法等の一部を改正する法律案に対する質問 私は、民主党・新緑風会・国民新・日本の金子洋一です。ただいま議題となりました「医療保険制度の安定的運営を図るための国民健康保険法等改正案」に対し、会派を代表して質問いたします。

○はじめに
わたしは昨年10月に本院の議員に当選し、今回が初めての代表質問であります。このような貴重な機会を与えていただいたことを会派の同僚議員のみなさまに心から感謝申し上げます。

さて、これまでの政権の下、毎年2200億円ずつ社会保障関連予算が削減され続けてまいりました。この「理念なき財政削減」は、過度の診療報酬の引き下げやOECD平均を大きく下回る医師や看護師の人数、高い患者の窓口負担などと相まって、地域における医療崩壊を助長しました。これらの問題の是正に我が政権は全力で取り組んでいかなければならないことをまず申し上げます。

同時に、わが国は中央銀行が過度の独立性を持っており、組織の利益を優先するあまり、デフレ脱却に有効な金融政策を取らないことが原因で、世界でも例のない長期にわたる経済停滞の下にあります。その結果、税収が大きく落ち込んでおり、国と地方の財政状況が年々悪化しております。とりわけ、前政権から負の遺産として引き継いだ健保財政の悪化を放置することはできません。そこで、あえて国民のみなさまや健保組合など関係者にご負担をお願いするものが、今回の改正案であろうと考えております。

○国民皆保険制度の維持の決意
まず、長妻厚生労働大臣にお伺いしたいのは、すでに制度疲労が生じているという指摘もある「国民皆保険制度」を将来とも堅持していけるのかどうか、とりわけ財政悪化をどのように是正するのか、その決意の程を率直にお聞かせ願います。合わせて今回の改正案で国民のみなさまに強くアピールしたい点を指摘していただきたい。

○「協会けんぽ」財政難の問題
次に、今回の改正案について、健康保険組合側から、かつての政府管掌健康保険である「協会けんぽ」の財政難を肩代わりして救済するものではないかというご批判もございます。「協会けんぽ」の財政難の問題は避けて通れない重大な問題でありますが、この点について、大臣からそれぞれの立場に立つ皆さんにとって納得のいく説明をいま一度お願いしたいと存じます。

○保険料率の格差の問題
また、「協会けんぽ」と「組合けんぽ」、さらに「組合けんぽ」内でもさまざまな理由により保険料率の格差がございます。現に存在するこの格差の問題に対する大臣のご認識と今後のお取り組みについてお尋ねいたします。

○高齢者医療制度の見直しなどについて
さらにお尋ねしたいのは、これまでの政権下で国民のみなさまから強い反発を受けた後期高齢者医療制度についてであります。改正案では、新たに320億円の補助金を財政力の弱い健保組合に出すことにしていますが、他の健保組合との格差を助長する恐れはありませんか。というのも、保険者間の相互の助け合いで高齢者医療制度を賄うとしても、現実には健保組合の約3分の1は報酬水準が低く、財政力が弱いのです。負担能力の公平性という観点から、政府はどのように説明して理解を求めているのでしょうか。大臣の率直な答弁を期待します。

また、今後、この後期高齢者医療制度自体をどのように見直すつもりでしょうか。すでに「高齢者医療制度改革会議」を発足させて検討を始めていらっしゃいますが、いつ頃までをめどに、どのような内容に改めるのか、その一端でも明らかにしていただきたいと存じます。

○財源の確保について
今後さらに高齢化が進み、医療をはじめとする社会保障関連予算は増大していくことでしょう。これを、だれが、どのような手法により負担するのかが、これからの大きな政治課題となることは間違いありません。とりわけデフレを脱却し、景気が中長期的な成長軌道に乗り、税収がアップするまで、厳しい財政事情が続くことでしょうが、こうした環境の下で、政府が財源をどう手当てするのかが問われております。そこで、最後に長妻大臣の財源確保に対するご見解、ご決意をおたずねして、私の質問を終わります。ご清聴まことにありがとうございました。

(以上)

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