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2011年04月27日       

デフレ脱却国民会議が震災復興財源で緊急アピール

 本日、デフレ脱却国民会議(呼びかけ人代表 勝間和代さん)と超党派の国会議員が共同で記者会見を行い、東日本大震災の復興財源として日銀引き受け震災復興国債を発行すべきだと緊急アピールを発表しました。

 実は、3月11日の午前中に本日とほぼ同じ超党派メンバーで、民主党、自民党をはじめとする各党の政調を訪れ、円高デフレ脱却のために日銀による金融緩和の実施を訴えて歩いたのですが、その午後に発生した東日本大震災のためにその後、活動が一時中断されていたものです。

 私は以前から震災復興国債を日銀引き受けで発行すべきだと主張をしてきましたが、今回のアピールはその線に沿ったものです。

 参加者は、デフレ脱却国民会議から呼びかけ人代表の勝間和代さん、上念司さん。民主党から小沢鋭仁前環境大臣(デフレ脱却議連特別顧問)、石田勝之衆議院財金委員会委員長(デフレ脱却議連顧問)、松原仁デフレ脱却議連会長、宮崎岳志デフレ脱却議連衆議院事務局長と私。自民党からは中川秀直元幹事長、山本幸三元経済産業副大臣、公明党からは遠山清彦氏、みんなの党代表の渡辺喜美氏、国民新党政調会長亀井亜紀子氏、オブザーバー参加の社民党阿部知子氏。

 下の緊急アピールを読み上げ、各参加者からコメントを順次述べました。記者さんからは、倒閣をするのかという質問が出ました。そこで、山本幸三氏は持論のデフレ脱却を軸に政界再編をとおっしゃいました。が、われわれ民主党デフレ脱却議連メンバーの目的は、あくまでも震災復興そのもの。決して政局が目的ではありません。党内の他のグループからも、増税によるファイナンスではなく、日銀引き受け震災復興国債の提言が行われつつあります。

 前回の参議院財政金融委員会での私から白川方明日銀総裁への質疑で明らかになったように、日銀は日銀引き受け震災復興国債発行に伴う弊害があるのか、仮にあるとしたならばどのようなものであるのかまともな説明ができません

 自らの組織的な利益のみを追求する日銀のプロパガンダに負けず、引き続き日銀引き受け震災復興国債の発行を目指して行動していきます。

(参考記事)「デフレ脱却国民会議:日銀は震災国債を買いオペ対象に-緊急提言」
 
平成23年4月27日

デフレ脱却国民会議緊急アピール

デフレ脱却国民会議(呼びかけ人代表 勝間和代)およびこの会を支援する超党派の国会議員は、震災で被害を受けた人々を救うため、いますぐ震災国債を日銀の買いオペ対象とすることを要求します。震災を口実としたあらゆる増税に反対します。古今東西、増税で景気回復した国はありません。また、このまま何もせずにいれば日本全体が貧しくなってしまいます。

増税ではなく、震災国債の日銀買いオペを求める3つの理由
1.増税では間に合わない
2.増税では金額が足らない
3.増税では日本全体がダメージを受ける

デフレが長引く日本だからこそできる唯一の方法があります。それは、震災国債を日銀の買いオペ対象とすることです。具体的には今すぐ日本政府が震災国債を発行し、国会が決議した上限まで日銀が買い入れるという方法です。

メリット
1.すぐにできる(その気になれば明日でも資金調達可)
2.巨額の資金が調達できる(日銀は日本円をいくらでも調達可能)
3.日本全体にデフレ脱却効果(デフレはお金不足で発生する通貨現象です)

現在、約170兆円の国債発行額のうち、約12兆円が日銀引受により消化されています。このことでこれまで極端なインフレが発生したことがありませんでした。
また、歴史上コントロールできなかったインフレが発生したのは、戦争後の生産設備が徹底的に破壊された状態のみです。中央銀行がきちんとオペレーションできればたいていのインフレは制御できます。最近の例では、1989年に年5000%インフレに見舞われたアルゼンチンが、1991年からのカバロプランにより1993年には年7.5%程度までインフレ率を抑制した例があります。
いまこそ、震災国債を日銀の買いオペ対象とした政策の実施を求めます。

(以上)

 

『民主、刷新! ムダ全廃。景気回復。』

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コメント (2)

上田 浩靖:

ここでは、現在の錯綜した政治課題を解きほぐし解決するための最も効果的で優先順位の高い施策は何かを考える。
政治課題として緊急で重要なものとして、①原発事故収束・震災復興、②雇用、③新成長・エネルギー戦略を挙げることには、大方の同意を得られるだろう。しかし、それを解決する施策となると、日本の政局は大混乱の渦中にある。
菅総理は政権発足時に政治課題として「一にも雇用、二にも雇用、三にも雇用」とした。そして、現在、施策として纏めようとしているのは「社会保障と税の一体改革」という増税路線だ。「公的債務と社会保障と税」が今のままでは持続性がないのは明らかだが、それは結果であって、結果をいくら人為的に細工しても大きな潮流には抗することができない。
日本が巻き込まれている大きな潮流は、中国等新興国との人件費を含めた購買力平価の格差解消と1990年代末から始まっている生産年齢人口の減少による国内需要の減少である。つまり、「最も効果的で優先順位の高い施策」のテーマは、「デフレギャップ解消」である。
「公的債務と社会保障」の問題は「増税」だけでは解決しない。
日本の財政は、サラリーマンに例えれば、年収400万円で年支出900万円、借金残高が9000万円の生活をしていることに例えられる。これが成り立っているのは、国にはサラリーマンと違って通貨発行権を持っており、いざとなれば伝家の宝刀が使えるからである。この伝家の宝刀の使い方を日頃から鍛錬しなければならない。通貨発行権の使い方は、具体的には日銀の国債買い取りであり、その効果的な施策は、2~3%のインフレターゲットとなる。これにより、必要な財源確保とインフレ・円安の方向への誘導が可能となり、「デフレギャップ解消」が可能となる。
上記の原則論を長々と記したのは、近々行われる首班指名においては、上記の「リフレ政策」を断行できる首班を選ぶことが歴史的使命であることを強調するためである。

あ:

日銀の国債引き受けによって、通貨の信認毀損→通貨の暴落が起こるリスクに関して、説明が無いのですが、どこかできちんとリスクに関して説明されているのでしょうか?歴史的に成功しているケースと失敗しているケースの違いが何で、その違いに関して、「今回の震災向けの国債引き受けが、XXXという理由で成功するケースに当てはまるから、今回は成功する」といった説明はどこかでされているのでしょうか?そこがないと、多くのエコノミストが反対している政策に支持を集めることは難しいと思うのですが。

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このページについて

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金子洋一プロフィール


現在、民主党参議院議員(神奈川県選出)、生活支援カウンセリング協会理事長。

これまでに、経済企画庁(現・内閣府)
OECD科学技術産業局エコノミスト
青山学院大学大学院国際マネジメント研究科兼任講師などを経る。

専門は、マクロ経済(景気)と消費者問題。詳細なプロフィールはこちら

 なお、このブログの記事内で意見にわたる部分は、私の個人的見解です。いただいたメッセージは私本人が必ず読ませていただき、今後の政策作りの参考にさせていただきます。直接ご返事を差し上げる場合もありますので、できればお名前とメールアドレスをお書きください。

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