Top >  民主党「国家財政を考える会」の議論に反対する

2010年05月28日       

民主党「国家財政を考える会」の議論に反対する

 5月26日に、民主党内で、財政規律を重視する有志国会議員の勉強会「国家財政を考える会」が設立されました。伊藤元重東大教授が講演をされたそうです。党内で経済政策に関して自由に議論すること自体は歓迎すべきことだと考えています。

 しかし、以前、私がツイッターでも述べましたように、この時期での消費税率引き上げをはじめとする増税論議には反対です。以下、簡単に理由を述べます。

 1.そもそも「増税」をすれば「税収引き上げ」になるという発想自体、この不況下では根拠が薄いこと。

 2.現在のように、円高で輸出が伸び悩んでいるところで、政府支出を切り詰めれば、さらに円高が進むこと。

 3.長期的にみて、日本政府は少しでも景気が回復すれば財政を引き締めをするという予想をそれぞれの経済主体に植え付けてしまい、その結果、今以上に構造的に景気回復しにくい体質にわが国経済がなってしまうこと。

 現在、わが国がとるべき政策は、短期的には、政府と日銀が力を合わせて、諸外国では常識となっている政策(長期国債買い切りオペ、インフレターゲットの導入など)を採用して金融緩和を実現し、経済の活性化に伴う税の自然増収を生み出すことです。これらの政策については、これまでも書いてまいりましたが、とりあえず私のブログの「デフレ」に関するエントリーをごらんください。

 デフレ脱却議連でも提言しているようなリフレ政策をとり、デフレから脱却した後で考えるならまだしも、ユーロが大幅に安くなっており、また中華人民共和国経済の今後にもかげりが見える中での、現在の程度の景気の回復で、財政のバランスを考えようなどという動きは経済主体にあやまったシグナルを送ってしまい、百害あって一利なしだと考えます。

 また、「国家財政を考える会」の皆さんからのご反論があれば、きちんとお答えしていきたいと考えております。
 
(このエントリーは後ほど訂正あります)


『税金のムダ全廃で、景気回復を。』

ツイッターをはじめました⇒http://twitter.com/Y_Kaneko

 
 

↓人気ブログランキング↓に参加しています。↓応援のクリック、お願いします。↓
にほんブログ村 政治ブログへ    





リフレ政策を発動せよ

 <  前の記事 ふもと理恵さん  |  トップページ  |  次の記事 鳩山由紀夫総理、勇気あるご決断を!  > 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://guts-kaneko.com/x/mt/mt-tb.cgi/536

この一覧は、次のエントリーを参照しています: 民主党「国家財政を考える会」の議論に反対する:

» 鳩山由紀夫総理、勇気あるご決断を! 送信元 金子洋一「エコノミスト・ブログ」
 鳩山由紀夫総理の人柄については、誰一人悪くいう方はありませ... [詳しくはこちら]

コメント (1)

d:

1.そもそも「増税」をすれば「税収引き上げ」になるという発想自体、この不況下では根拠が薄いこと。

→不況下では税収の弾性値が変動するのですか?不況下で家計が必需品にしか支出をしないとすれば、弾性値はむしろ高まるのでは?ちなみに財政経済モデルでは間接税の弾性値は1程度に置くのが一般的です。

 2.現在のように、円高で輸出が伸び悩んでいるところで、政府支出を切り詰めれば、さらに円高が進むこと。
→ 政府支出を切り詰めればデフレ気味になって円高になるということかと思いますが、それこそ金融政策で対応すればいいのでは?


 3.長期的にみて、日本政府は少しでも景気が回復すれば財政を引き締めをするという予想をそれぞれの経済主体に植え付けてしまい、その結果、今以上に構造的に景気回復しにくい体質にわが国経済がなってしまうこと。
→長期的に見て、対GDP比200%を放置すると市場が認識すればギリシャのようにクラッシュします。「構造的に景気回復しにくい」ということはどういうことでしょうか?構造改革を進めるべきということですか?

 現在、わが国がとるべき政策は、短期的には、政府と日銀が力を合わせて、諸外国では常識となっている政策(長期国債買い切りオペ、インフレターゲットの導入など)を採用して金融緩和を実現し、経済の活性化に伴う税の自然増収を生み出すことです。これらの政策については、これまでも書いてまいりましたが、とりあえず私のブログの「デフレ」に関するエントリーをごらんください。
→ 長期国債買い切りは既に行っています。インタゲも事実上導入済みです(0-2%かつ0以下は容認しない)。
ちなみに財政は構造赤字ですが、どうやって自然増収で財政再建するのですか?

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

         


このページについて

このページは「金子洋一「エコノミスト・ブログ」」の記事のひとつです。

他にも多くの記事があります。トップページサイトマップもご覧ください。

金子洋一プロフィール


現在、民主党参議院議員(神奈川県選出)、生活支援カウンセリング協会理事長。

これまでに、経済企画庁(現・内閣府)
OECD科学技術産業局エコノミスト
青山学院大学大学院国際マネジメント研究科兼任講師などを経る。

専門は、マクロ経済(景気)と消費者問題。詳細なプロフィールはこちら

 なお、このブログの記事内で意見にわたる部分は、私の個人的見解です。いただいたメッセージは私本人が必ず読ませていただき、今後の政策作りの参考にさせていただきます。直接ご返事を差し上げる場合もありますので、できればお名前とメールアドレスをお書きください。

ツイッター Twitter
ちょっとだけ注目記事
過去の月別エントリー
キャンペーン

リフレ政策を発動せよ

にほんブログ村 政治ブログへ

奉祝 親王殿下御生誕

北朝鮮による拉致に抗議します
金子洋一に連絡する

金子洋一メールアドレスはパソコンでご覧になれます

金子洋一へメールを送る