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2009年12月03日

北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会院内集会

 北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会(代表:三浦小太郎氏)主催による院内集会に出席してきました。この集会は、脱北帰国者=高政美さん(千葉優美子さん)が提訴した朝鮮総連による「帰国事業」をめぐる裁判(第二次帰国事業訴訟)の大阪地裁判決を受けて開かれたものです。

 今回は、この裁判の原告である高政美さんが出席し、涙ながらに訴えていらっしゃいました。以下、院内集会の案内から引用します。

 50数年前、北朝鮮=金日成政権の指示により帰国運動を開始した朝鮮総連は、「北朝鮮は地上の楽園」という虚偽の宣伝をしてまわって、帰国者を募って北朝鮮に送りました。50年前(1959年12月)の第一船以来、9万3千人の在日朝鮮人や日本人妻、子供たちが、こうして帰国船に乗り込みました。
 高政美(コ・ジョンミ)さんもその一人で、3歳の時に親に連れられて北朝鮮に渡りました。見ると聞くとは大違いで、高さんの兄は、北朝鮮に着いた途端に帰りたいと言い出したため精神病院に入れられ、そこで無惨な最期を迎えます。また継父は、スパイ容疑で死の寸前まで拷問を受けて、釈放されてから亡くなりました。北朝鮮は、ただ生活が貧しいだけでなく、たいへんな人権圧殺の国だったのです。
 1990年代半ばに、時の政権(金正日政権)の失政により300万とも言われる餓死者を出しますが、そのとき死体の処理に駆り出された高政美さんは、考えに考えて、これはもう脱北するしかないと決意します。そして艱難辛苦の末に日本に辿り着きます。
 高政美さんは、「北朝鮮は地上の楽園」という虚偽の宣伝を行い、現地の実態を隠した上で帰国事業を推進した朝鮮総連の罪は許せないとして、2008年6月、大阪地裁に、朝鮮総連を訴えました。
 この裁判は、高政美さんの家族だけでなく、帰国者全体の悲劇を世に訴え、朝鮮総連の責任を糾す訴訟です。北朝鮮帰国事業が始まってからちょうど50年の年に、この戦後史の一大悲劇が日本の司法の場で裁かれることには、大きな意味があります。

 主催者である「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」は1994年に結成された市民団体です。これまで北朝鮮に渡った帰国者・日本人配偶者の人権問題と、脱北した帰国者およびその子孫の保護や日本への受け入れ・定着支援に取り組んできたということです。

 原告の高政美さんは、家族を北朝鮮に残したままだそうです。それでも帰国事業の責任を問うことが巨悪を暴くことにつながると考え、訴訟を起こすという勇気ある行動に出た方です

 また、我が国に帰国した脱北者は日本語教育や住居の確保は実質的に市民団体に頼るしかなく、ビザも短期滞在です。生活保護や健康保険にも加入がきわめて難しく、予算措置を伴った支援がないと大変に困難な状況のままとなります。

 最近、中華人民共和国の対応がきわめて非協力的で、公安の調査が終わってからも日本領事館から出国の許可をなかなか出さないそうです。そのために、領事館に入れることができず、結果的に脱北者の救出が遅れているのだそうです。

 11月30日に出た、大阪地裁の判決は、朝鮮総連には一切の責任はないとするものですが、日本での北朝鮮の出先機関としての機能を果たしている朝鮮総連の責任を問わないことは論理的な判決とは思えません。代表の三浦さんからのお話にありましたが、今回の判決を北朝鮮は日本の政府も正当性を認めたと宣伝に使うだろうということです。高政美さん、三浦代表、山田文明副代表にご挨拶をさせていただいて会場から失礼をしましたが、この問題に関しては私も注目し協力していきたいと考えています。
 

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金子洋一プロフィール


現在、民主党参議院議員(神奈川県選出)、生活支援カウンセリング協会理事長。

これまでに、経済企画庁(現・内閣府)
OECD科学技術産業局エコノミスト
青山学院大学大学院国際マネジメント研究科兼任講師などを経る。

専門は、マクロ経済(景気)と消費者問題。詳細なプロフィールはこちら

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