ウルムチの暴動の発生を受けて、中華人民共和国の胡錦濤国家主席はイタリアで開催された主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)での予定を変更して帰国しました。中華人民共和国としてはメンツ丸つぶれの格好ですが、それでもなお帰国するということは、ウイグル族と漢族の対立はそれほど深刻なのでしょう。
中華人民共和国国内には、チベット、ウイグル、内モンゴルなど併呑した少数民族が多く、その対応に追われているのだろうと思います。私が中華人民共和国首脳ならできるだけ早期に、政府のメンツを立てながらこれらの地域へのコミットメントを縮小させていっていわばフェーズアウトさせる戦略に出ると思うのですが(でないと現在の中華人民共和国の政治力や、軍事力、それに威信といった国の実力にあわないと考えるためです。)いうまでもなくそういう発想にはないようで、中華人民共和国政府にとっても、ウイグル、チベットなどの少数民族にとっても大変に不幸なことです。
また、ウイグル人の人権が侵害されている状況にはまったくかわりがないようです。世界の注目が集まり、一刻も早く改善されることを望みます。
《米ワシントンでは7日、亡命ウイグル人らによるデモが行われた。しかし、仮に日本でデモがあっても、男性は「自分が参加するわけにはいかない」と複雑な胸の内を明かす。その理由について「中国当局の目」を挙げた。》さて、日本国内でも中華人民共和国の諜報機関などの目が光っているのだとすれば、大変になめた話です。記事中にもあるように米国ではそんなことが許されていないにもかかわらず、我が国ではそれが可能だということは、我が国政府の防諜政策が微温的で誤っているということにほかなりません。
(【ウイグル暴動】「日本でも言いたいこと言えない」中国政府が監視?)
中華人民共和国へのODA問題などで癒着がささやかれている現与党政権では改善は望めないでしょう。この点について近く確実に起きるであろう政権交代で改めていただきたい点ですが・・・





