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2009年06月22日       

景気対策で公的債務を増やす局面でない=トリシェECB総裁

  《欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は21日、経済危機への対応で巨額の財政赤字を抱えた政府がさらに赤字を拡大させる余地はなく、赤字を縮小し始めなければならなくなるとの見解を示した。トリシェ総裁は、仏ラジオ局ヨーロッパ1に対し「これ以上支出できない、これ以上債務を増やせない、という局面がある。われわれはいま、そういう状況だと思う」と述べた。》
景気対策で公的債務を増やす局面でない=トリシェECB総裁
 正直いってECBの総裁からこんな発言が出るとは、大変にびっくりしました。

 トリシェ総裁にいわせると、昨年9月のリーマンショックで大混乱に陥った、銀行などの金融機関同士の資金の融通をする短期金融市場が、各国中央銀行からの潤沢な資金供給で安定化したから、今後は各国政府の財政状況、将来起こるかもしれないインフレの進行や通貨としてのユーロへの信任を気にしなければならないというロジックだろうと思うのですが、確かに今現在は短期金融市場の混乱は治まりましたが、EU圏の経済状況を考えるとそんな楽観的なことをいっていていいのでしょうか?欧州の小国を中心とした経済情勢の悪化が、英独仏の銀行の破綻や経済的混乱につながる可能性はまだまだあると思います。大変直感的でおおざっぱな議論で申し訳ないですが、いくらなんでも気が早すぎる・・・・

 日銀にしてもECBにしても出口戦略についてうんぬんすることが最近とみに増えましたが、1930年代の米国の経済政策にしても1936年に不況を克服したと誤認した政府当局が急ブレーキを踏んでしまったためにまた景況が悪化したという実例があります。前車の轍を踏まないよう十分な注意が必要だと考えます。


 

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金子洋一プロフィール


現在、民主党参議院議員(神奈川県選出)、生活支援カウンセリング協会理事長。

これまでに、経済企画庁(現・内閣府)
OECD科学技術産業局エコノミスト
青山学院大学大学院国際マネジメント研究科兼任講師などを経る。

専門は、マクロ経済(景気)と消費者問題。詳細なプロフィールはこちら

 なお、このブログの記事内で意見にわたる部分は、私の個人的見解です。いただいたメッセージは私本人が必ず読ませていただき、今後の政策作りの参考にさせていただきます。直接ご返事を差し上げる場合もありますので、できればお名前とメールアドレスをお書きください。

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