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2008年09月01日

福田内閣総辞職

 今晩9時半からの記者会見で突如、福田総理が内閣総辞職を行うことを明らかにしました。友人からの電話で知りました。それにしても唐突。驚きました。

 政策面でいえば、形だけは緊急経済対策を策定したものの、その内容は後の補正予算や税制改正に実質的に譲られているのですし、消費者庁についても道半ば。このタイミングで政権を放り出すことはいかにも無責任です。それともあれで完成したと思ったのでしょうか。

 そういったことよりも、何より気になることは、彼の会見での発言を聞いても、なぜ総辞職したのか、まったく分からないことです。私も政治を志した人間ですから平均的な日本人よりも政治的な表現やニュアンスには通じているはずなのですが、彼の言葉からはその理由がまったく心に響いてきません。それを考えると口舌で人を動かすことができた小泉純一郎という政治家は群を抜いた政治家だったのかもしれません。

  《辞任を決断した理由について福田首相は「先の国会では、民主党が重要な案件の対応に応じず、国会の駆け引きで審議引き延ばしや審議拒否を行い、その結果決めるべきことがなかなか決まらない事態が生じた。今度開かれる国会で、このようなことは決してあってはならない。そのためにも態勢を整えたうえで、国会に臨むべきと考えた」と述べ、「新しい布陣のもと、政策の実現を図らなければならないと判断し、辞任を決断した」と語った。》
福田首相が辞任表明、政治空白を作らない最善のタイミングと判断 | ビジネス | Reuters
 会見中で述べていた民主党の反対で政局運営が難しいことなど就任前から分かり切ったことでしょう。やはり以前の内閣改造の時のエントリーで書きましたが、最終的に引き金を引いたのは公明党との関係悪化でしょうか。

 公明党が原因なら、それでもいいのです。周りの人間にそのことを伝えてさえくれれば。しかし、今回の辞任記者会見ではなにも伝わってきませんでした。

 今の時代の政治家に共通の欠点として、どうにも言葉に重みがない。そして、行動に脈絡がなくなってきた、発作的に動いてしまうという印象を受けました。どうしてもこれがやりたいという政策がないことも原因の一つでしょうか。

 彼の言葉が誰の心にもひびかないこと、総理大臣という位人臣を極めた政治家が、総理辞任会見という政治家としての最大の局面においてすら、国民に対して感銘を与えることに失敗したということこそが、なによりも今の日本の政治の質の証明になってしまっています。大変に寂しいことです。


 

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