<内閣改造>「知中派」多数起用を歓迎…中国
今回留任した舛添要一氏と同じく佐藤誠三郎ゼミの第一期生の北岡伸一先生の「自民党 政権党の38年」(中公文庫)を最近読んでいますが、政治家としての岸信介氏の判断についての記述が素晴らしいです。その中の一文に
《政治家として最も難しいのは、課題の発見である。時代の要請と、社会の要請をいかに見抜いて、それを自分の政治的未来といかに結びつけるか。この点で、岸に迷いはなかった。》とあります。政治家は実行の人でなくては存在意義がありません。自分の存在と政策をどう結び付けるべきか。自戒を含んでですが、果たして現代の政治家にこれだけのことをきちんと考えている方が何人いるでしょうか?
さて、先日の内閣改造をみて、思ったことを少し。まず、中華人民共和国政府に歓迎されていますね。まず、この点で今回の改造に対する評価はつくされていると思います。
<内閣改造>「知中派」多数起用を歓迎…中国記事の内容はお察しのとおりですから引用しません。特に、ガス田の問題は単に金銭的な問題ではなく、大陸棚の領有権の主張という大きな問題に直結しています。非常に心配です。竹島の問題にしても、ガス田の問題にしても我が国の領土問題という根本的なプリンシプルに直接響いてくる大きな問題なのですが、国民的な関心も低く、それゆえ政治家も動く人が少ないということでしょう。今の自民党に岸信介の気概はないのでしょうか。また、別の課題ですが、行革に期待していた渡辺喜美氏が閣外に。ちょっと残念です。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080801-00000162-mai-cn
よかった点。昔私がお仕えした麻生太郎さんが幹事長。野党からみれば福田康夫氏が総裁でよかったと福田内閣発足時に申しました。しばらくぶりに顕職につけましたね。李登輝前総統訪日の件でもあきらかですが、今回の組閣で、この人くらいでしょうか、中華人民共和国から歓迎されないのは。政治家として勲章だと思います。
また拉致問題担当相として、中山恭子元首相補佐官が入閣。この二つは日本のためにはよかったと思います。
しかし自民党幹事長職に就いたとはいっても、麻生太郎氏がすんなりと福田後継の内閣総理大臣になれるとは思えません。必ず自民党内で足を引っ張られるはず。理由は述べません。その場合は対抗馬は小池百合子さん、とこの改造までは考えていましたが、ひょっとすると野田聖子氏かも?
それにしても公明党の反発を押し切っての内閣改造時期の繰り上げでした。これで年内の解散総選挙はなくなったのかな。また、自公両党の間にすきま風が吹くことでしょう。(期待モードですが。)
福田改造内閣閣僚リスト・総理 福田康夫(衆)・総務 増田寛也(民間)
・法務 保岡興治(衆)
・外務 高村正彦(衆)
・財務 伊吹文明(衆)
・文部科学 鈴木恒夫(衆)
・厚生労働 舛添要一(参)
・農林水産 太田誠一(衆)
・経済産業 二階俊博(衆)
・国土交通 谷垣禎一(衆)
・環境 斉藤鉄夫(衆)
・防衛 林芳正(参)
・内閣官房 町村信孝(衆)
・国家公安、沖縄・北方、防災 林幹雄(衆)
・行政改革、金融 茂木敏充(衆)
・経済財政、規制改革 与謝野馨(衆)
・消費者行政、食品安全 野田聖子(衆)
・拉致問題、少子化 中山恭子(参)




