今日もいつもながらの地域間格差の話です。財務省東海財務局が三重、岐阜、愛知、静岡の管内4県のすべての市町村を偏差値で格付けしたところ、ワースト5の内、4つまでもが熊野市(239.9)、紀北町(243.5)、紀宝町(251.4)、南伊勢町(252.7)と三重5区内の市町となりました。
これは、各市町村別に、人口増減率をはじめとして1人当たり生産額、人口に対する就業者比率、財政力指数、1人あたり所得水準、有効求人倍率、全世帯数比の新規住宅着工戸数の合計7つの経済指標を、それぞれに偏差値を算出し、その合計を数値としたものです。すべての指標が平均であれば、350になりそれ以上は平均以上、それ以下は悪いということになります。
統計の上位は、比較的小さな自治体に大工場などがある自治体がほとんどでした。トップの愛知県飛島村は、名古屋港を抱える自治体で、なんと数値は529.4、2位は三重県朝日町で490.8、3位は売上高25兆円のトヨタを抱える愛知県豊田市で467.3でした。
全体の様子はご覧いただければ一目瞭然、三重5区は平均を超えている自治体は玉城町だけ。伊勢市は少し下回るだけでしたが、それ以外の自治体はすべて合計300を下回る赤でした。このような地方は東海4県の中にはありません。
なんといってもショックだったのは、経済状況が厳しい三重5区とはいえ岐阜県の飛騨地方のような山間地よりは少しはましではないかと思っていたところ、おそらく観光収入の有無で差がついたのでしょうか、実際には歴然と悪い状況だったことでした。
飛騨の高山市などは、台湾に向けて積極的にトップセールスによる観光客の誘致を行い、外国人が一人でも歩ける町をキャッチフレーズにしているそうです。外国からの取材も多く、ミシュランのガイドブックでも高い評価を受けるなどして観光客は増加しているとのことです。同じ台湾を対象にするならば伊勢市がご遷宮を売り物にすればもっとビジネスチャンスは増えそうですが、そういう取り組みはなされているのでしょうか?いくらでも売りになるポイントがあるのに取り組みが不十分でポテンシャルが発揮されないことは大変残念です。
かつて三重5区には、65歳以上の高齢化率が50%台後半で全国第二位という紀和町という町がありました。昔は鉱業で栄えた町でしたが、産業構造の変化という時代の荒波に取り残されてしまいました。大変自然の美しい町でしたが今は熊野市と合併し、その名前は消えてしまいました。三重県の南部とは経済的にはこのように極めて厳しい土地です。景気の回復、地価の上昇とか、民主党の党勢拡大とかいってもこの三重5区だけは取り残されている気がしてなりません。





