伊勢大祭とも称される伊勢おおまつりが13日、14日と開催されました。
いつものように宮町交差点から尼辻、月夜見宮を通り伊勢市駅近くまでの県道を通行止めにして、道沿いに地元のパレードや出店などがたくさん出ており、どうにか天気も持ったこともあって、人出もなかなかのものでした。いつもは高速で走る車のためだけのものである4車線道路の中央分離帯の植え込みのへりに腰をかけて、踊りやお木曳行事の奉曳車などのパレードをずっとみているお年寄りやこどもたちも大勢いて、街中が少しいつもとは違った空間になります。
この伊勢おおまつりは今年取れたお米の初穂をささげる伊勢神宮の神嘗祭にあわせて市民が行っているものです。通常、「伊勢おおまつり」とだけいう場合には、出店、パレードの部分のみを取り上げていっているようですが、神宮の神嘗祭にあわせたより本来の形に近いお祭り(初穂曳(陸曳)・神嘗祭奉祝行事)は、15日から17日まで別に執り行われます。(昔からこのように別でしたっけ?)
やはりこういうお祭りは参加してこそでしょう。我が家の娘は踊るほうで参加しましたが、私自身は、その準備のお手伝いくらいで、そのほかは、おおまつりの沿道で顔見知りの方をみつけては、日ごろのご無沙汰をお詫びしつつ、いろいろな出店を冷やかして歩きました。出店も、いわゆる出店商の出しているものも数多くありますが、なんといっても中心となるのは地元のボランティア団体やNPOなどの団体が出展している店や展示です。非常食のおいしい食べ方、緊急用簡易トイレを新聞紙で作ること、不登校への取り組み、おなじみのバザーや飲食品店など、盛りだくさんです。
それにしても、久しぶりにお目にかかるこういった団体の方々と話題になることといえば、残念なことにあまり明るい話題はありません。
最近マスコミでも話題になっているあの出来事について懸念する声ももちろんでしたが、それ以外にも、働く場所を自分のしたい仕事で選ぼうとしても、長く勤めるできるような職場がなくなっていて選びようがないなどといった、地元の経済がつかれきってしまっていることからくる以前から引き続いている大問題についてや、そのほかにも、都会では常識になっているような市民の自発的な活動、例えばさまざまなNPOの活動が、行政や時には市民自体からの無理解が原因となって運動を広めにくいことなどについて具体的なご意見を聞かせていただきました。
NPOは行政の「下請け」をするものではなく、むしろ行政の手の届かないところを「補完」してくれるものです。米国のように、こういった特定非営利法人にたいする寄付への税控除が大幅に認められている国では、我が国よりもはるかに資金の調達が簡単ですが、それでも同時にコミュニティバンクからの資金の融資を受ける道も開かれています。ところが日本では、NPO法人に対する融資も、担保となる資産がないことやそもそも活動が利潤を上げることを目的としているわけではないことから、商業ベースでは採算に載せることも難しいようです。
ではどうするのかといえば、寄付集めにインターネットを使うとか、あるいはNPOバンクのような新しい金融の仕組みを作ればいいのでしょうが、これについては既に多くの方々が取り組んでいらっしゃいますし、成果もあげています。こういうシステムをもっと普及させることはできないものでしょうか。
「こういったシステムとその具体的な手続き方法などをパッケージにして地元伊勢市の発展につなげることはできないだろうか。政府や地方公共団体に頼ることができない今、これこそが真の意味での地元振興につながるのだが・・」などと、そういうことを考えながら、伊勢おおまつりの会場を人ごみにまぎれながら歩き回った週末でした。






