《ダライ・ラマ14世が会見、チベット暴動で国際調査を、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所が「チベット」と名乗れないわけもご覧ください。》
著名な俳優のリチャード・ギアRichard Gere氏が中華人民共和国内での人権抑圧問題を理由として、北京オリンピックのボイコットを呼びかけていると報道されています。
《[ニューヨーク 2日 ロイター] 熱心な仏教徒としても知られる俳優リチャード・ギア(58)が新作映画の記者会見で、人権問題で中国を追及するため、来年開催される北京五輪へのボイコットを呼び掛けた。(中略)リチャード・ギアは、もともとチベット仏教(俗にいう、いわゆるラマ教)の熱心な信者で、中華人民共和国によるチベットやそれ以外の国や地域に対する人権抑圧を憂慮してきたそうです。その知名度を利用して、人権擁護キャンペーンの先頭に立つこともしばしばあったということで、我が国にはいないタイプのタレント(政治家にもほとんどいませんが)といえるでしょう。ギアはロイターに対し、北京五輪は中国政府がチベットで行っている人権侵害を終わらせ、自治を認めることを促す良い機会であるとコメント。大会のボイコットについて「たぶん現実的ではないが、感情的にはまさに意味のある行為」と述べた。》
(R・ギア、北京五輪へのボイコットを呼び掛け | Reuters)
北京オリンピックについては、別の記者会見で「北京五輪自体はいいこと。だが、五輪開催とともにチベット文化や少数民族に対する抑圧など、真実が国内外に語られるべきだ」としていますが、現実に、チベットの難民を支援するために約100万ドルの寄付をしたり、チベットでの中華人民共和国の圧政に反対して、民主化を求める団体「International Campaign for Tibet」の会長を勤めるなどして中華人民共和国からはペルソナ・ノングラータとして入国を禁じられているなど、政治的にも極めてアクティブに活動しています。
さて、リチャード・ギアは、邦画をリメイクした映画「Shall we dance?」の宣伝のための来日中の平成17(2005)年3月に当時の小泉純一郎総理と面会したことがあります。
当の小泉純一郎総理は、リチャード・ギアとそっくりだなどとよく言われるなどとして大変ご満悦で、ギアの手を取ってダンスをするまねをするなど終始ご機嫌でした。
その一方で、リチャード・ギアは、前日の映画宣伝のための記者会見で、次のように発言しています。
《「中国で反国家分裂法が制定されたことに強く反対します。小泉首相の見解と同様、中国に武器が輸出されることを絶対反対します!」。》(なお、「反国家分裂法」の条文については、先日のブログをご覧ください。)
(米俳優リチャード・ギア、映画会見で中国政府批判 日刊スポーツ)
リチャード・ギアの発言中の文中の「小泉首相の見解と同様」というのは、対共産圏禁輸措置か武器輸出3原則かなにかとの単なる勘違いでしょうが、いずれにせよ、今後の映画興行という面でも損失を被ることが明らかで、自分の金銭的利益に反するにもかかわらず、これだけはっきりした発言ができる政治家が日本に一体何人いるでしょうか。財界人ならまだしも、金銭的利益のためなら中華人民共和国にしっぽを振る政治家が多いことがとても残念でたまりません。
きちんとした考えを持つ人で、かつ政治家としての強さを含めた権謀術数に長けた政治家に日本の舵取りを任せたいという我々の夢は一体いつになったら叶うのでしょう。愚痴をいわず、あきらめず頑張りたいものです。






