海上自衛隊としては過去最大の排水量を誇る護衛艦「ひゅうが」が進水しました。対潜哨戒ヘリを最大11機搭載でき、その発着のため広い甲板をもつため、一見すると諸外国の持つ空母にそっくりです。対潜哨戒ヘリを搭載するヘリ空母は、完全に防御的な兵器であり、我が国の憲法の制約からも一切問題ないものと考えられます。
こういった方面にうとい方からは、無知からなのでしょうか、それとも為にする議論なのでしょうか、船の姿形が一般の空母に似ていることから、攻撃空母にすぐにでも転用できるのではないかと勘ぐる向きもあるようです。
しかし、ヘリコプターが発着できる仕様の甲板でも、例えばシーハリアーのような垂直離着機のジェットブラストには耐えられません。大体、本格的な空母として運用するためには、基準排水量が1万3500トンと小さすぎます。ちょっと考えるだけでも、護衛艦「ひゅうが」が、諸外国のもつ空母や中華人民共和国がこれから持とうとしている攻撃的性格を強く持った空母とはまったく性格が異なることは明らかです。
そもそも、本格的に空母を運用しようとすれば、海自、空自の縄張りをまず決め、それから発着させる戦闘機の調達、人員の教育、機動部隊向けの艦艇の調達をはじめとしてクリアしなければならない問題が山積みとなります。1年や2年でかたの付く仕事ではありません。
日本人の悪い癖で、ハードウエアを買えばそれで終わった気になりかねないところがあるのですが、本気で機動部隊を組みたいのならば、とても、空母一隻をぽんと作ればそれで済むものではありません。
それよりも、ここから先は冗談で意味が分からない方は気にしないでいただいて結構なのですが、なんで1番艦が「ひゅうが(日向)」で、「いせ(伊勢)」じゃないのでしょうか?あまりこれを言いつのると、金丸信元防衛庁長官になってしまいますのでこのくらいでやめておきますが、艦名決定当時の防衛相が九州出身だったから「ひゅうが」になったのでしょうか。それとも伊勢の政治家の政治力がなさ過ぎたのでしょうか?





