ユニバーサルデザインのまちづくり宣言を行い、誰もが町の中を自由に動き、社会活動できるような中心市街地での商店街作りを積極的に行っており、また、伊勢市の風物詩でもある「高柳の夜店」でも有名な伊勢高柳商店街振興組合(理事長:橘正志氏)が、「まちの保健室」を開所することになりました。
この「まちの保健室」は、三重県受託事業として社団法人三重県看護協会が行うもので、地域に住む方々の健康や医療に関わる悩みや心配事を相談することができる場を提供するものです。三重県看護協会伊勢地区支部の看護職員の皆さんが担当し、血圧測定、体脂肪測定などを踏まえた健康相談、健康作りに関する情報発信やその他の健康作りの取り組みに関して必要な支援を行います。場所は、伊勢高柳商店街の「まるごと博物館」で、毎月第二土曜日の10時から13時までです。
伊勢高柳商店街振興組合理事長の橘正志さんは常日頃から、
「歩いてきて気軽に買い物ができるようでなければ、高柳商店街のような中心市街地にある商店街は生き残れない。高柳商店街には、ケアセンターや障害者支援センターがあるが、このことは他の商店街にはあまり例がないことだと思う。ハンデのある人や、健康に自信がない人の受け皿になるということで差別化を進めたい。」とおっしゃっています。橘正志さんの発想の根本には、郊外型大型店舗といかにして競争していくか、そのためには誰にでも来てもらえる商店街作り、その一環としてユニバーサルデザイン、バリアフリーであるべきという信念があります。
郊外型大型店舗は、品揃えも豊富で値段も安いですが、自動車がなければ利用しづらいという性質があります。お年寄りは皆自動車を利用できるわけではありません。また、毎日利用しているからといって顔を覚えてくれるということも少ないでしょう。話し相手の少ないお年寄りにとって近所の商店街は、単に商品を売ってくれるだけでなく、顔なじみになってくれるという「サービス」を提供してくれる存在として大変に貴重な存在です。
高柳商店街は、さまざまな先進的な取り組みから、全国から視察団が訪れています。橘正志さんは、これも活性化につながることだと考えています。
高柳商店街は、「高柳の夜店」の他にも、福祉をテーマにした「ふくふくまつり」を毎年春に開催しています。また、商店街の各店舗の商品の陳列も、車いすでの視線に商品を置くなどの工夫をしているそうです。
この「まちの保健室」については、6月12日18:30からのNHKホットイブニングの中でも取り上げられるそうです。他の地域の商店街と同様に、大型店舗との競争が激しくなる中、どのようにして地域の人に利用してもらえる町作りができるのかという高柳商店街の挑戦は続いています。





