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2007年05月17日       

ミクシィ(mixi)やセカンドライフ(Second Life)で選挙運動?

 SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のミクシィ(mixi)上のコミュニティや「足あと」と呼ばれるアクセス履歴を使って選挙運動や政治活動を行ったといわれるケースが、先日の統一地方選挙であったそうです。

 私も、「民主党とブロガーとの懇談会」「ネット選挙解禁近し」などのエントリーで、インターネットでの選挙運動や政治活動の在り方について取り上げてきましたし、また、自分でもブログを使って、「金子洋一という人間はこんなことを考えているよ」ということを知っていただこうと情報発信を続けてきました。しかし、ミクシィ(mixi)のようなSNSは、クローズドでもあり外からの利用ができないことから、その活用はまったく思いもよりませんでした。

 「○○さんを応援する勝手連」などといったコミュニティを作って活動を盛り上げる方法は、公職選挙法の範囲なら特に問題はなさそうですが、自動ソフトウエアなどを使って大量に「足あと」を付ける方法は、だまし的な側面があり、スパム行為を行う迷惑業者と区別がつかなくなるおそれも強く、正直言って、避けた方がいいだろうと思います。

 また、ミクシィ(mixi)だけでなくインターネットの利用は、お金も掛からないので賛成だと思ってきたのですが、この固定観念を覆すデータが見つかりました。なんと先日のフランス大統領選挙では、当選したニコラ・サルコジ候補はインターネットに100万ユーロ(約1億6000万円)、決選投票で敗北したセゴレーヌ・ロワイヤル候補は約200万ユーロ(約3億2000万円)掛けたそうです。

 私が漠然と考えていた金額とはぜんぜん桁が違います。ちなみに、総遊説予算は、ニコラ・サルコジ候補は1000万ユーロ(約16億円)で、セゴレーヌ・ロワイヤル候補は450万ユーロ(約7億2000万円)だったそうです。もっとも、このフランス大統領選挙では、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)ではなく、セカンドライフ(Second Life)という仮想空間を使ったサービスを使ったようでしたが。セカンドライフ(Second Life)でも、仮想空間内の土地を運営元から購入して、3Dの家を建て、いわば付加価値を付けて「分譲」するという不動産屋さんも現れているそうで、なんとも現実の世界の進歩するスピードは本当に速いものがあります。

 来年の米国大統領選挙にむけてユーチューブ(YouTube)You Choose08という名称の特設サイトを立ち上げています。そのページを開くと各大統領候補者ごとに、動画が見られるようになっています。このユーチューブ(YouTube)も、学生二人が開設してわずか2年たらずでグーグル(Google)に2000億円で売却されたということですから、まあ本当にすごいものです。

 日本と比べるとずいぶんと進んでいるなあと感じますが、海外の選挙では戸別訪問も自由ですし、インターネットでクレジットカードを使った献金も盛んですし、むしろ世界的には日本の方が特殊です。

 今日のエントリーには、ミクシィ、セカンドライフ、ユーチューブなど、耳慣れない固有名詞が続出したとおっしゃる方もおみえかもしれませんが、インターネットの世界の進歩はこれほどめざましいものです。これらのサービスはすべて3年前には影も形もなかったものばかりです。日本のインターネット人口は米国の半分あるはずですから、この中の半分くらいは日本で考えつかれたアイディアでも良さそうですが、実際にはまだまだそこまで行きません。ハードウェア的にはむしろ日本の方が優れている面も多々あるのですが、肝心のアイディアを考え、実現に移す段階で大きな差がついてしまっています。単なる産業政策でどうなるわけでもないのが大変にやっかいな問題です。

 さて、本題に戻りますが、お金が掛からないとの期待は大いにはずれてしまいましたが、候補者側の考えが有権者に直接伝えることができるインターネット上での選挙運動がさらに認められるようになることが望ましいと私も思います。


 

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金子洋一プロフィール


現在、民主党参議院議員(神奈川県選出)、生活支援カウンセリング協会理事長。

これまでに、経済企画庁(現・内閣府)
OECD科学技術産業局エコノミスト
青山学院大学大学院国際マネジメント研究科兼任講師などを経る。

専門は、マクロ経済(景気)と消費者問題。詳細なプロフィールはこちら

 なお、このブログの記事内で意見にわたる部分は、私の個人的見解です。いただいたメッセージは私本人が必ず読ませていただき、今後の政策作りの参考にさせていただきます。直接ご返事を差し上げる場合もありますので、できればお名前とメールアドレスをお書きください。

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