拉致被害者家族連絡会事務局長増元照明さんの講演会で、個人的に興味深かった点についてのメモです。当然文責は私にあります。
まず、主催者を代表して、阿児町女性の会連合会の大西美幸会長(元・志摩市議会議員、阿児ジュニアバンド マーチングAGO代表)、続いて「救う会三重」の森田優代表から救う会三重の活動報告(毎月第三土曜日に近鉄四日市駅にて署名活動など)があり、続いて北朝鮮による拉致被害者家族連絡会事務局長増元照明さんの講演がありました。
・現在、出ている情報は、13歳で北朝鮮に拉致された横田めぐみさんのことばかり。これは、今、拉致の象徴的存在となっている横田めぐみさんの死を、横田家の皆さんに納得させるために、工作している。横田家さえ納得させてしまえば日本の世論はどうにかなるというのが北朝鮮の判断だ。
・拉致工作船が日本領海に進入しても、日本人は贖罪意識を埋め込まれすぎて、主権を侵して進入してくる工作船を海上保安庁や警察も見逃してきた。某県県警も工作員を早い時期に逮捕しておきながら、他県にきちんと情報として流さなかった。政治家か何かの圧力があったのか判らないが、これをしておけばそれ以降の拉致は防げたはずだ。
・(増元照明さんの姉の増元るみ子さんの拉致について)昭和53年8月12日のおそらくほぼ同時刻に曽我ミヨシさん、曽我ひとみさん親子も拉致された。このことは、日本が無法地帯で北朝鮮が手当たり次第に誰にも遮られることなく拉致していたことを示す。発覚しているだけで2ヶ月間に4組が拉致。発覚していない人がどれだけ北朝鮮に拉致されているか判らない。
・政府に拉致問題解決について陳情にいっても、あってくれるのは担当だけ。(金子注:「担当」というのは役所の一番下のポストの人のこと)外務省北東アジア課は、「外交関係がないので何とも対応できない」、警察庁は、「外国のことなので対応できない」などときちんと対応してくれない。ところが、個人個人でなく、家族会という人数をもってすれば大臣、局長があってくれる。
・政府は、昭和63年に国会答弁で拉致問題の存在を認めておきながら、それから10年間北朝鮮にはまったく働きかけていなかった。おそらく北朝鮮に関わる利権の存在が大きいのだろう。政府も与野党の国会議員もおかしい。拉致被害者の30年にもわたる苦しみは、今の日本がよくなるための犠牲だと解釈している。
・(小泉訪朝について)小泉前総理が訪朝したから拉致被害者が帰ってきたのではない。金正日の戦略に乗っただけである。日朝国交正常化をすると歴史に名前が残る。教科書などにも大きく小泉前総理の名前が残るだろう。功名を焦って向こうの提案に乗ったのが小泉前総理と外務省である。
・拉致被害者家族の会が、小泉前総理に面談するときも、官邸は、「会談時間は10分だけ。署名は受け取らない。有本さんの家族は来るだろうな。」と念を押してきた。有本さんの家族が来ればテレビにも映る。テレビに映って人気をとることが目的だったのだろう。
・小泉前総理との面談中も、小泉前総理はたった5メートル離れている増元照明さんにほとんど聞こえてこないような、蚊のなくような声でしか発言しなかった。テレビカメラの前ではあれだけ雄弁なのに。なぜなのか。関心がないのだろう。
・拉致被害者帰国の門を開けたのは、ブッシュ大統領だ。金正日は経済、軍事的制裁をおそれた。あの国は本当に困らなければまともな交渉に乗ってこない。その体質をわきまえるべきだ。
・金正日との会談で、小泉前総理は拉致問題に興味がなかったから、ほほをゆるませて握手ができた。一方でその前に、5人の拉致の事実を北朝鮮から聞いて、安倍晋三氏は怒りで顔が真っ赤になっていたそうだ。小泉前総理も山崎拓氏も北朝鮮の体質が分かっていない。
・今、拉致問題は膠着状態にあるのではなく、日本は経済制裁をちらつかせて攻めに出ている。自民党は、郵政民営化の選挙よりも先に拉致問題の解決を、民主党も力を貸して先にやるべきだった。
・(懇親会の席上で)民主党が政権を取ったら、今よりも拉致問題の解決が遠のくのではないか。
以上、民主党に対して厳しいご意見もありますが、できるだけ私の主観を入れずに発言のメモを書き留めました。皆さんの参考にしていただければと思います。
最後になりましたが、増元照明さん、森田優会長をはじめとする救う会三重の皆さん、そして拉致問題という政治的にセンシティブな問題を真っ向から取り上げてくださった阿児町女性の会連合会(会長 大西美幸氏)、志摩市教育委員会阿児分室の皆さんに対して心から感謝したいと思います。
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