北朝鮮が、国連安保理などからの強い警告を無視して、本日初めての地下核実験を強行しました。とうとう世界でも屈指のならずもの国家が核兵器を持つことになってしまいました。
核兵器の開発を進めていくこのような動きは核拡散防止条約(この条約自体が公平なものであるかどうかは別にして)に違反し、わが国をはじめとする国々の外交努力を無視するものであり、唯一の被爆国としても到底認めることができないことはいうまでもありません。
しかし、北朝鮮は地下核実験には初めて成功したものの、テポドン、ノドンなどの弾道ミサイルに搭載可能なほどに小型軽量化する技術はないものと考えられますので、無用な動揺はかえって北朝鮮を利するものと考えます。
さらに、日中首脳会談にあわせて強行したことや、中華人民共和国からは異例のきわめて強い非難があったことを考え合わせれば、北朝鮮と中国との関係が今までにないほどねじれてきていることが考えられます。この推量があたっていれば、今後の極東のパワーバランスが崩れてくる可能性も大いにあり得るのではないでしょうか。
また、韓国政府は最近、北朝鮮に対する宥和路線をとってきましたが、この実験を受けての韓国の動きも気になります。韓国が今後も必要以上に宥和的であり続ければ、最悪の場合、軍事的な状況の急変も覚悟しておく必要があります。
核問題と拉致問題は日朝関係の最大の問題であり続けています。今日、とうとう核兵器開発についてはこのような段階に至ってしまいました。それに加えて北朝鮮国内では、非人道的な体制が存続しています。
政府におかれましても、「窮鼠猫をかむ」状況にならないために、金正日体制を打倒する意図はないことについては明らかにしつつも、同時に米中露を巻き込み、大きな棍棒を持って穏やかに対話するといった態度で、毅然としてこの状況に対応していただきたいと思います。





