一部の業界が地方の首長の選挙に介入する。その目的は何か?
彼らは小さな町の選挙にも億単位のカネを使う。応援した候補者が首長になればその見返りに公共事業を談合まがいの手法で落札する。その結果として、特定の自治体には予定価格(入札の上限価格で、それ以上の値段では落札できない価格。当然、本来は外部には事前には明らかにされない。)の九十数パーセントでの落札が横行する。ひどい場合には、落札者である建設会社の実質的な経営者が町長であるなどということもあるという。こうして彼らは億単位のカネという投資をすぐに回収する。
地元の有志が反対の声を上げようとすれば直ちに圧力がかかってくる。例えばその人が商売人であれば、町との取引停止を言い募ってきたりする。あるいは飲食店ならば、毎年多数入ってきた忘年会の予約が一件もなくなってしまったりする。町全体が圧力に負けてしまっているのだろうか。ひどい場合には暴力団を雇って脅すのだという。
彼らは多くの場合、建設業者であるといわれている。談合に加わろうとしない良心的な業者に対しては次々に嫌がらせを行う。そして地方の政治ボス(多くの場合、中央に行けば単なる陣笠議員だ。)の命令の下、兵隊アリのように動く。昨日まで応援してきた候補が自分の思いのままにならないとわかると、別の候補を仕立て上げ甘い汁を吸うために群がる。
有名人やタレントを呼んで大集会を開き、下請けの業者に出席の命令を下して、何百人と集め気勢を上げる。でも集まってくるのは仕事帰りに、忠誠心を証明するために会社の制服を着たままで出席する疲れた顔つきの人々ばかりだ。あやつり人形の候補が、集会の壇上で「改革」を叫ぶのは、一種独特の喜劇だ。
残念なことに、これが日本の地方政治の実状である。議席を持たない私は、地元の勇気ある有志を支援するしか他に手段がない。自分の無力を思い知らされる。
ある県で収賄で収監中の人物が首長に当選したという。そういうニュースなどを聞くにつけて、つくづくこの国の政治の行く末を思案した。今回はその上で思ったことを書き連ねた。もちろん特定の市町村や会社を念頭に置いた記述ではないので念のため。
追伸:最近、頂いたメールに対してご返事がまったく書けておりませんことをお詫びいたします。できるだけ早く何らかの形でご返事いたします。





