いよいよ三重県駐屯の自衛隊からもイラクへ派遣される部隊がでてきました。ひと言、「任務を果たしご無事でお戻りください」と申し上げたいです。
もちろん我々は現在のような枠組みでの自衛隊の海外派遣には賛成できません。しかし、そのようないわば法的な側面以上に、まず気になることは、小泉総理は同胞を自分の命令で戦地に送ることをどのように考えているのかということです。
イラクという異国の地、風俗習慣気候風土もまったく異なります。現地で直面するテロも、今まで自衛隊が想定していた、ロシアなどの仮想敵と正規軍同士が激突する想定とは全く異なります。優秀な装備に守られているはずの米軍ですら大勢の死傷者をいまだに出し続けている場所に、総理大臣という自分の名前で命令を下し、時と場合によれば殉職者を出してしまうかもしれません、そのような状況に対する畏れとか逡巡が小泉総理からはまったく感じ取れません。我々は何という総理を持ってしまったのでしょうか・・・
戦前の日清戦争以外のもろもろの戦争の開戦の詔勅にも「豈朕が志しならむや」といった表現が入っていたように思いますが、そういう先人の感性すら失われてしまったのでしょうか。
話は替わりますが、イラク派遣といえば、よくマスコミでは政局と絡ませて、「イラクで自衛官がテロの犠牲になれば総理の進退問題となり、衆議院の解散総選挙につながる。」などという表現が使われます。こういう表現が多用されること自体、私の邪推でなければいいのですが、「自衛官の犠牲者が出ればおもしろい。」といったような不謹慎なムードがマスコミに蔓延していることをあからさまに示しているのではないでしょうか。
はっきり言いますが、同胞が犠牲になってその結果総選挙になり、民主党が勝って、自分が衆議院議員に当選しても私はまったくうれしくもありません。こうした発想があること自体が、単に小泉総理のみならず、日本全体がモラルの面でも落ちるところまで落ちてしまったことを示すのではないかと、本当に悲しくなります。
学生時代の友人も大勢自衛隊に奉職しております。三重県駐屯の方々のみならず全ての自衛隊の皆さん、行かれるのならば、必ずご無事に戻ってこられますように祈っております。
参考リンク
自衛隊イラク派遣:久居駐屯地の隊員70人が出発





